Three Hints to Write Bestseller Books: When a Grande Ecole MBA thinks about Kindle Self-Publishing (Japanese Edition) [Kindle-editie] beoordelingen het boek quotes

本文　A4 13ページこの小文は、Kindle自費出版を考えていてビジネス知識に縁遠かった方を対象にしている。筆者が欧州MBA留学で学んだ体系的なビジネス基礎知識を、本の執筆・出版に活かすとどうなるかについて３つの短いメモにしたものである。コーヒータイムに読める程度の分量で、考えの伝え方、イノベーション、ストラテジーについて基本的なフレームワークを紹介する。[感情との折り合い] [Inferences] [聴覚的フィルター] [Subtraction] [ほどよい変わり者] [Stepping in] [ユーザートラフィクシナリオ]付加情報　A4　3ページ　　総文字数　14034文字構成はじめに　- 「神聖な」夢ではなく、具体的なステップを通過していこう　- MBA留学で学んだ基礎知識をKindle自費出版に活かす１　伝え方：中身をつくる情熱と伝え方をえらぶ冷静さ　　- あなたが本を書く潜在的動機は何だろう。　- 受け手のフィルター　　- 受け手を知る：顧客研究　- 伝え方の４スタイル　- 感情と折り合いをつける２　イノベーション Walt Disney is a true visionary.　- 万能の方程式はない　- アディション（足し算）　- サブトラクション（引き算）３　ストラテジー：差別化要因と付加価値　- ＳＷＯＴ分析　- 知名度と読者の積極性に適したコミュニケーション　- ユーザートラフィックシナリオおわりに付加情報　- Kindle出版までの具体的手順　- 補記著者について: Theodore B. Mitsunaka セオドア B.光中大学で分子生物学、認知脳科学を学ぶ。アメリカ・シリコンバレーにあるインターネット検索企業にて検索事業に従事。言語：日本語、英語、中国語（中級）、イタリア語（中級）。日本国内で訪れた都道府県は１８、訪れた国は２８、居住した国は４。アラーニ・バス大学で電子工学を学ぶ。言語：英語、ヒンディー、ベンガル語。[抜粋]はじめに「神聖な」夢ではなく、具体的なステップを通過していこう　小説、実用書、旅行記など自分の作り出した世界、知識、体験について広く世の中の人に読んでもらいたいと考えるのは自然な願望だ。Kindleをはじめとする電子書籍の登場で、個人での本の出版は格段に簡単になり、実際にKindle出身の有名作家もイギリスで誕生している。筆者の場合、出版を実現するまでにかなりの年数がかかった。良いものをつくろうと「あれにも触れたい」「この表現のほうが伝わる」と追加・修正を繰り返していた。しかし読者の目に触れられるようにするのが目標ならば、全体のペース配分が重要だ。MBA留学で学んだ基礎知識をKindle自費出版に活かすMBAとはMaster of Business Administration 、経営学修士号である。筆者はこの学位のため欧州に留学した。MBAのプログラムでは一般に、企業における経営幹部、経営者、起業家などに将来なろうとする人が、以下のような分野について、講義・ディスカッション・ケーススタディ・グループワーク、シミュレーションなどの方法で、理論・実践の両面を１~２年間で学ぶ。・リーダーシップ（マネジメントにおける対人スキル）・コンサルティング・ストラテジー・プロジェクト・マネジメント・イノベーション・組織論・マーケティング・ミクロ経済学・企業の国際化、Ｍ＆Ａ・リスクマネジメント・マクロ経済学・財務分析・会計分析・法務と経営・ビジネス倫理・新興市場・チームワークレビュー・ビジネスシミュレーション・アントレプレナーシップ（起業）・コーチング・外国現地研修など分野によっては、大企業経営向け、起業家向けのものもあるが、広くビジネス一般や仕事以外の活動に応用できるものもある。この小文では出版に特に関係する３つの項目について短くメモの形にした。Stay hungry, stay foolish.とはスティーブ・ジョブズが大学を卒業する若者に引用した言葉だが、ぜひ読者の方も独自のhungryさとfoolishさで作品を完成・出版していただきたい。[抜粋]方法としてはLinkedInやSkypeを活用できるだろう。興味対象としている職業や活動をしているひとにコンタクトをとり、無料で会話をすることができる。はじめはメールでのやり取りになるだろうから返信率は１割とか２割かもしれないが、その気になれば上記のような話題について何かしら情報収集ができる。「実用的な情報」がその本のバリューであるとすれば、何が受け手にとってバリューなのかを的確に知らなくてはいけない。[抜粋]たとえば通勤中のビジネスパーソンが主な対象であれば、内容が小さい単位でまとまって１つ１つに結論があるほうが、長い論説のような構造より適しているだろう。あるいは極端な話、外国の人向けの日本文化紹介の本を日本語で書いても、日本語を読める外国人からすればすでに知っているような内容になってしまうし、日本語を知らないなら読めないのだからそのままではあまりバリューはない。岡目八目とはよくいったもので、人の指摘は簡単でも自分の事となると、つい「お気に入り」のアイデアをひいき目で見てしまう。対象読者の友達に見せてコメントをもらうのも手の１つだし、経験を積むことで徐々に読み手側についての理解が深まる。※伝え方のスタイルビジネスにおいて、リーダーとメンバーの間の意思の伝え方には何種類かスタイルがある。メンバーのモチベーションの高さ、スキルの高さによって適切なスタイルが変わってくるので、状況に応じて適切なスタイルを心がけることが、効率的なコミュニケーションのヒントとなる。メンバーのモチベーション スキル 適したスタイル高 高 Consultative（協議型）高 低 Persuasive（説得的）低 高 Participatory（参加型）低 低 Autocratic（上意下達）本は書き手がリーダーで、受け手がメンバーというわけではないが、このフレームワークを知っていることで、全体をどういう構造にするか、文体にするか、一人称の視点から描くか、三人称か、事実を淡々と述べるのか、ストーリー形式にするか、対話型か、時間の経過の順を追うのか、逆にするのか、など工夫の仕方を俯瞰できる。※一般には、書いてある内容とスタイルが「自分について」中心であれば読者の関心は離れていき、「読者について」中心（ためになる。バリューがある）であれば読者の関心は続くことが多いだろう。書き手と読み手をペアで考えた場合、万人向けの文章というのは難しい。意志疎通が速くできるペアの場合は丁寧過ぎる説明を避けたほうが良いし、逆に共通文脈が少ないペアの場合は具体例、比喩、ストーリーなどが道具として使えるだろう。[抜粋]おわりに本文中とりあげたように、MBA留学で得られることとして、理論、（ビジネススクールという文脈つきでの）実践経験、仲間との縁があると思う。ビジネスにフレームワークはあるが、魔法の方程式はない。成功企業の秘密にせまるビジネス書やテレビ番組が何十年も出続ける。このこと自体、それらの「秘密」がどの企業にもあてはまる魔法の方程式でないことの証左だろう。恐竜が滅び、ヒトという種が誕生したように生存の前提条件もまた変わっていくからである。ビジネススクールで与えられるフレームワークには得意分野と不得意分野がある。束縛条件ともいえる。たとえばスタートアップ（ベンチャー企業）のビジネスプラン１００件を分析し、どれが５年後に成功しているかを予測する、の類は不得意分野の１つである。しかし例えばマネージャーレベルでの財務分析をどう行うか、プロジェクト管理をするには何を用意しなければならないか、といったことには有用な答えがある。フレームワークは言語のようなものだ。言語によって得意分野と不得意分野があり、それによって有用な方向性もまた与えられる。唐突な例で申し訳ないが、クラシック音楽のオペラという分野はイタリア語の曲を中心に発展にしたが単に巨匠作曲家にイタリア人が多かっただけではなく、イタリア語の母音が明瞭に響かせやすく歌に適していたことも一因である。プログラミング言語のPerlは大量のデータを高速に扱うには最適の言語ではないが、文字列処理を行うには大変優れた言語である。MBAで学んだビジネスの体系的知識があるからといって、必ずビジネスの目的が達成できるわけではないし、ましてベストセラー小説のアイデアが保証されるわけではない。しかしフレームワークを使って、さまざまな工夫ができることもまた事実である。本小文はいわば「MBAとKindleの結婚　もしくは熱狂の日」のスナップショットであるが、読者の方のKindle出版に少しでも資することを願っている。Use good words. They will somehow come back to you.