本書は、青空文庫より以下を収録しています。 ◆旗本退屈男(全11編) ※新字新仮名 ※縦書き ※目次付き ※kindle端末移動メニュー目次:2階層表示対応 著者について 佐々木 味津三(ささき みつぞう、明治29年(1896年)3月18日 - 昭和9年(1934年)2月6日)は、 日本の小説家。佐佐木 味津三と表記される事もある。 来歴・人物 愛知県北設楽郡下津具村(現・設楽町)出身。本名・光三。 旧制愛知一中(現:愛知県立旭丘高等学校)を中退した後、明治大学政経科を卒業。雑誌記者の かたわら小説を書き、1919年『大観』に載せた「馬を殴り殺した少年」で菊池寛に見出される。文壇 に姿を現した当初は純文学を志していたものの、父親が遺した借金の為に経済的環境が厳しく、長兄 を早くに亡くした事で家族を養い、また家の負債を返す必要が生じたために大衆小説に転向。当時は 格下と言われていた大衆向け小説を書くことに抵抗を感じたが、芥川龍之介から激励を受け感激し、 そのことが後々まで影響したと自著に記している。 『右門捕物帖』『旗本退屈男』など主に江戸時代を舞台にした時代小説を発表し、その当時の花形 作家となる。 しかし、自らの体力を削って無理な執筆を重ね、それが為に健康を害してしまい、若くしてこの世 を去った。その死は、現在でいうところの過労死であると言われている。37歳没。 また、小説家とし て成功した後は弟や妹一家を東京に呼び寄せ、家計の面倒も見たという。 佐々木の代名詞ともなった作品『旗本退屈男』は、昭和5年にこれを読んだ市川右太衛門が気に入っ て映画化。以後右太衛門の主演代表作となり、計31本の大ヒットシリーズとなった。以来、現在に至る まで度々映画やテレビドラマ化され高い人気を得ている。 ~ウィキペディアより ~ 旗本退屈男 旗本退屈男(はたもとたいくつおとこ)は、小説家・佐々木味津三原作の時代小説および同作品に 登場する主人公・早乙女主水之介(さおとめもんどのすけ)の異名。 概要 直参旗本・早乙女主水之介を主人公とする痛快時代小説。昭和4年(1929年)4月の「文芸倶楽部」 に初登場し、以後11作が発表された。またサイレント時代から昭和中期まで30本映画化され、テレビ ドラマとしても何度もリメイクされている。 主人公の概要 姓は早乙女、名乗りは主水之介で、人呼んで旗本退屈男。数え33歳。元禄時代に活躍した徳川将軍家 の直参旗本で、無役ながら1200石の大身。本所割下水の屋敷に住む。独身で家族は妹の菊路。他に使用 人が7名同居。身長五尺六寸(約170cm)というから当時としては容貌魁偉な大男だった。剣術の達人で 「諸羽流青眼崩し」(もろはりゅう せいがん くずし)という無敵の技を習得している。その他にも武芸 十八般に通じ、軍学にも明るい。しかし太平の元禄の世にあっては腕を振るう機会に恵まれず、口癖の ように「退屈で仕方ない」と公言している。 外出時は黒羽二重の着流し、蝋色鞘の平安城相模守を落差し、素足に雪駄履き、深編笠がお馴染みの 出で立ち[1]。 清廉潔白な性格で、権力の腐敗を憎み、相手が将軍でも直言を厭わない。一方で下々には慈悲深く、 庶民とも気さくに交わるため、江戸っ子からは「退屈の殿様」と呼ばれ親しまれている。 トレードマークは額に受けた三日月型の「天下御免の向こう傷」。これは長州藩の悪侍7人組と斬り 合った時に受けた刀傷。小説では胆力と剣技、そして額の傷を「天下御免」としているが、映画では徳川 将軍より天下御免の御墨付きを受けたという設定。またテレビドラマ版(北大路欣也主演)では、先代の 将軍が次代を決めるにあたって真剣での勝負を催し、綱吉の代理人として立ち会った際に相手の代理人の 片腕と引き替えに受けた傷ということになっている。 脚注 [1] テレビドラマ版では色鮮やかな着流しを着ることが多く、側用人の笹尾喜内も主水之介のことを尋ねる際「派手な着物の侍」と表現している。 ~ウィキペディアより ~ ◆◆ 旗本退屈男 ◆◆ ●01 旗本退屈男 ●02 続旗本退屈男 ●03 後の旗本退屈男 ●04 京へ上った退屈男 ●05 三河に現れた退屈男 ●06 身延に現れた退屈男 ●07 仙台に現れた退屈男 ●08 日光に現れた退屈男 ●09 江戸に帰った退屈男 ●10 幽霊を買った退屈男 ●11 千代田城へ乗り込んだ退屈男
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